ビジョン発表会 開催のご報告

7月5日(日)に実施した、2026/27シーズン出陣式~クラブビジョン共有・新チームお披露目~にて、代表取締役CEOの小山 淳より、これまでのクラブの歩み、これからクラブが目指す未来についてお話しさせていただきました。

内容を抜粋にてご報告いたします。




【はじめに】

2024年に経営体制が移行してから約2年半が経過し、クラブはさまざまな挑戦を進めてまいりました。

トップチームの強化、観客動員の拡大、約600社のパートナー企業のみなさまとの関係づくり、地域の子どもたちとの活動、農業部を通じた福島県産品の発信、川崎フロンターレとの提携、福島Uリーグ構想、SSPや新スタジアム構想など、一つひとつの取り組みを積み重ねてきました。

また、東日本大震災で使用された木造仮設住宅の木材を再利用したロッカールームの整備、県内プロスポーツクラブ史上最多となる8,698人の来場、小中学生を対象とした応援プロジェクト、PRIDE指標ゴールドの獲得、ISO20121:2024認証、SBT認定など、クラブとしての社会的価値を高める取り組みも進めてきました。

これらの活動は、決して別々の取り組みではありません。

単に試合をするクラブで終わらず、勝利を目指しながら、人が育ち、地域がつながり、街が動き、福島の未来に誇りが生まれるクラブにしていく。

そのための土台を、一つひとつ積み上げてきた時間だったと考えています。


【目指すクラブ像】

今回、これから目指すクラブ像として、「成熟を目指すクラブ」という考え方をお伝えしました。

私たちは、勝利を目指すプロサッカークラブです。J2、J1、その先を本気で目指していきます。
一方で、勝利だけを目的とするクラブにはなりません。

勝利を目指す過程で、選手、子どもたちが育ち、サポーターがつながり、企業が地域と関わり、街が変わっていく。サッカーを通じて、人と地域の未来に貢献するクラブでありたいと考えています。

福島は、震災と原発事故という大きな困難を経験した地域です。その中で、多くの方々が悩み、苦しみ、それでも前を向いて歩んできました。

だからこそ福島には、単に元に戻るだけ、経済的な成長だけを追い求めるのでもない、より深い意味での再生と成熟を目指す力があると考えています。

クラブは、その姿をサッカーを通じて体現していきます。


【成熟を構成する7つの力】

「成熟」を大きく7つの力として整理しました。

1. 自分を律する力
2. 仲間と調和する力
3. 受け取ったものを返す力
4. 困難を再生に変える力
5. 身体で学ぶ力
6. 誰も取り残さない力
7. 自然や街と共に生きる力

これは、難しい理念として掲げるためのものではありません。

日々の練習、試合、応援、地域活動、子どもたちとの交流、企業や行政との連携、スタジアムやSports Science Park(以下、SSP)建設の中で、実際に形にしていくものです。

クラブに関わることで、
昨日より少し前を向ける。
少し挑戦できる。
少し人に優しくなれる。
少し地域の未来に関わってみようと思える。

そうしたクラブを目指していきます。


【具体的な取り組み】

ビジョンを実現するため、クラブは今後、複数の取り組みを進めていきます。

まず、プロサッカークラブとして、トップチームの強化とクラブ経営の成長に取り組みます。
勝利を目指し、観客動員を拡大し、より多くの方々に応援していただけるクラブをつくっていきます。

次にSSPの構想を進めていきます。
同施設は、選手のための練習拠点にとどまらず、子どもたちが身体を通じて学び、企業が健康づくりや交流に活用し、地域の方々がスポーツを通じてつながる場所を目指します。

また、新スタジアム構想では、地域参加型の「みんなでつくるスタジアム」を掲げています。
福島の木材や自然資源を活かし、地域で育まれてきたものを受け取り、活用し、再び地域へ循環させていく。そのプロセスに、子どもから大人まで多くの方々が関わることで、単なる建物ではなく、次の世代へ誇りを渡す場所をつくっていきたいと考えています。

さらに、福島Uリーグを通じた街なか活性化、飯坂温泉をはじめとした地域資源との連動、アカデミー改革、農業部のさらなる発展、市民参加型のワークショップなど、クラブを中心に人と街がつながる仕組みを広げていきます。

三浦 知良選手という日本サッカー界を代表する存在との縁も、年齢や性別、地域や逆境を越えて挑戦する価値として、福島の未来につなげていきます。


【これからのロードマップ】

クラブは、今回のビジョンを次のロードマップに沿って進めていきます。

2011年から2023年は、深い悲しみと困難を越え、再生へ向かってきた時間でした。

2024年から2025年は、福島を知り、地域と向き合い、クラブの役割を問い直した時間でした。

2026年は、ビジョンを共有する年です。
サポーター、パートナー企業、行政、地域のみなさまと対話を重ねながら、このビジョンをクラブの文化にしていきます。

2027年は、福島の挑戦を全国に届ける年です。
三浦 知良選手が60歳を迎える節目に、年齢を越えて挑戦する価値を発信する機会とし、クラブの取り組みを全国へ届けていきます。

そして2028年以降は、ビジョンを街に実装していく年です。
SSP、スタジアム、福島Uリーグ、飯坂温泉をはじめとした地域資源との連動、市民参加型の取り組みを、福島の暮らしの中に一つひとつ形として実装していきます。


【みなさまと共に、次の一歩へ】

福島ユナイテッドFCは、まだまだ発展途上のクラブです。
だからこそ、ファン、サポーター、パートナー企業、行政、議会関係者、地域のみなさまと一緒に、これからのクラブをつくっていきたいと考えています。

私たちは、勝利を目指します。
しかし、勝利だけで終わりません。

勝利を目指す過程で、人が育ち、街が変わり、福島が未来へ進む、「成熟を目指すクラブ」になります。

このビジョンは、クラブだけのものではありません。
福島に関わるみなさまと共有し、一緒に育てていくものです。


引き続き、福島ユナイテッドFCへのご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。