FUKUSHIMA UNITED FC SUSTAINABLE ACTION

2026/6/29

サステナブルな未来に向けて

福島ユナイテッドFCは、フットボールを通じて、人と人、地域と地域をつなぎ、次世代に誇れる未来をつくるために、サステナブルアクションを推進します。

東日本大震災、原発事故という未曽有の出来事を経験した福島で、私たちは地域と共に立ち上がり、人と人を結びながら歩んできました。

だからこそ、サステナブルな社会づくりの先頭に立ち、フットボールでつながる人と街を未来へつないでいきたい。

私たちは、気候変動への対応、資源の循環、誰もが安心してスタジアムに集える環境づくりなど、クラブの活動を通じて、環境・社会・地域の課題に向き合っていきます。

クラブに関わるすべてのみなさまと共に、次世代に誇れる良き資産を一つひとつ丁寧に積み上げてまいります。

Play Forward 最高のパスを、次世代に


なぜ、サステナビリティが大切なのか

サステナビリティとは、環境を守ることだけを意味する言葉ではありません。
環境、社会、経済が無理なくつながり、今を生きる私たちと、これからの世代が共に豊かに暮らしていくための考え方です。

その中でも、気候変動は私たちの暮らしに大きな影響を与える課題です。
気温の上昇や異常気象は、農業生産を不安定にし、水資源や食料の安定にも影響を及ぼします。また、熱中症の増加など、健康へのリスクも高めています。

フットボールもまた、健やかな地球環境と、安心して暮らせる地域社会があってこそ、その魅力を最大限に発揮できるものです。

同時に、私たちは、生まれや属性によって誰かの機会が閉ざされる社会であってはならないと考えています。
人種、国籍、文化、宗教、信条、障がい、性別、性的指向・性自認/ジェンダーアイデンティティ、年齢、出身地などにかかわらず、誰もが安心してスタジアムに集い、応援し、楽しめる環境をつくること。

それは、ピッチ上のフェアプレーと同じように、福島ユナイテッドFCが大切にしたい姿勢です。

サステナブルな社会づくりは、一度きりの取り組みではなく、長く続けていく地道な活動です。
私たちは、地域のみなさまと共に、未来へつながる一歩を積み重ねていきます。

サステナビリティ基本方針

私たちは、プロサッカークラブとして、「持続可能な発展」を以下と定義し、ホームゲームでの活動が、環境・社会・地域に及ぼす影響に責任を持ち、3つの柱にもとづいて、絶え間ない改善と前進を続けることを宣言します。

※「Play Forward」は、自分が受けた善意や恩を未来につないでいく意味を表す英語「Pay it Forward」をもとにして、フットボールクラブのサステナビリティ方針を表現した私たちの造語です。

環境(Planet) ゼロカーボンと資源循環の追求

私たちは、ホームゲームの開催が気候変動や自然環境に与える影響を直視し、その負荷を最小化する責任を負います。Jリーグ気候アクションに準拠し、「環境負荷の低い移動の促進」、「再生可能エネルギーの利用とエネルギーの効率化」、「徹底したゴミの分別と使い捨てプラスチックの削減」などの具体的なアクションを実践し、環境負荷の低いホームゲーム開催を追求します。

社会(People) すべての人にフェアプレーを

私たちは、ホームゲームに関わるあらゆる人々の尊厳と人権をピッチ上のフェアプレーと同様に重んじます。スタジアムに集うファン、アウェイサポーター、選手、審判団、そして運営を支える全てのスタッフに対し、安全でアクセスしやすく、いかなる差別も排除されたインクルーシブな空間を提供します。また、興行を支えるサプライチェーン全体における労働環境と安全衛生の向上に努めます。

地域(Prosperity) ホームタウンとの共創・繁栄

私たちは、「ホームゲーム」という圧倒的な集客力と発信力を持つ場を最大限に活用し、地域社会との連携をこれまで以上に深めます。スタジアムでの地元産品の積極的な採用等による地域経済への貢献や、子どもたちのホームゲームへの招待等を通じた教育的価値の提供を推進し、私たちの興行が福島に持続的な繁栄をもたらし、誇りある「レガシー(次世代への遺産)」として受け継がれるよう行動します。

【コミットメント】

  • 経営層をはじめとする全従業員および関係スタッフは、本方針の意義を深く理解し、適用されるすべての法的要求事項およびJリーグ規約を厳格に遵守します。
  • 本方針の運用においては、その成果や教訓を評価し、適時適切に外部へ公表します。また、クラブ運営に関わる全てのステークホルダーのニーズを積極的に考慮します。

7つの重点取り組み分野

以下の分野について、特に重点的に取り組みます。



長期ビジョン
 1.5℃目標に整合するCO2削減を推進し、ネットゼロを実現
目標
 定性目標:中小企業版SBTで認定を受けた削減目標にもとづく、CO2削減の推進
 定量目標:2030年までにScope-1+2を2024年度比42%削減
       2050年までにScope-3を含むバリューチェーン全体で2024年度比90%超削減
取組内容
・電力使用は、再エネ契約への切り替え、GHGプロトコルに準拠した再エネ証書による実質再エネ化

・車両燃料は、エコドライブ講習による燃費向上など


長期ビジョン
 利便性とCO2排出量削減がトレードオフにならない移動スタイルの定着

目標
【ファン・サポーターの移動】

 定性目標:公共交通機関の利用推進
 定量目標:2030年までにシャトルバスの利用率を20%に向上(現状10%程度)
【チーム・スタッフの移動】
 定性目標:燃費効率の良い運転スタイルの定着、公共交通機関の優先利用
       リモートワーク・オンライン会議の積極的な選択
 定量目標:自社の燃料使用量を10%削減(2024年度比)
取組内容
【ファン・サポーターの移動】

・シャトルバスの運行、相乗りの推奨、エコドライブ講習の受講機会提供など
・来場者の移動に関するデータを定期的に収集・分析し、観戦価値を損なわない・環境負荷の低い移動による来場手段を提供
【チーム・スタッフの移動】
・エコドライブ講習の受講、ハイブリッド車の積極利用など


長期ビジョン
 使い捨てプラスチック使用ゼロを実現

目標
 定性目標:再利用を前提とした循環モデルの構築

 定量目標:2030年までに、スタジアム・クラブハウス・事務所におけるリサイクル率50%以上
取組内容
・カトラリーの環境に配慮した木製・紙製への段階的切替
・紙製に切り替え可能な容器の早期切替
・プラ容器が求められる食材容器のフィルム式プラへの段階的切替
・コップ類リユースの仕組みを構築
・プラバッグの早期廃止(バスケットの活用推進)
・やむ得ず使用するプラ類は資源として再利用(例:油化など)(ケミカルリサイクル)
・PET類は水平リサイクルへ(マテリアルリサイクル)
・エコステーションの拡充、来場者の分別行動を促すサインボードの導入、設置個所の拡大


長期ビジョン
 地下水や雨水・再生水の利用を中心とする、節水モデルを実現

目標
 定性目標:上水道の使用量を無理なく削減

 定量目標:2030年までに、クラブハウスならびに事務所での上水道の使用量を10%削減(2026年度比)
 ※新スタジアム構想の推進においては、ISO46001(水効率マネジメントシステム)の認証を受けられるような設計思想をベースとする
取組内容
・スタジアム・練習場における芝生の散水は地下水を利用中

・クラブハウスのシャワー施設:節水型シャワーヘッドのトライアル導入


長期ビジョン
 CO2吸収量の増加に資する自然資本との循環モデルを実現

目標
 定性目標:生物多様性に富んだ、地域の森林資源との共生

 定量目標:木造の新スタジアムにおいて、地産の認証木材を採用(例:50%超)
取組内容
・生物多様性に富んだ地域の森林資源を管理する森林組合と連携した情報発信

(新スタジアムのワークショップを通じた地域の子供たちへの教育)
・ファン・サポーター、スポンサー、自治体などのステークホルダーを巻き込んだ植林活動


長期ビジョン
 環境や人権、地域貢献に配慮したサプライチェーンの実現
目標
 定性目標:クラブのあらゆる活動において、持続可能な調達を理解し、関係するすべての取引先と連携しながら「環境・社会・経済」に配慮した調達を推進

 定量目標:クラブが個別に定めるパフォーマンス評価基準に従い、年1回の見直しを実施
取組内容
・法令および倫理の遵守、人権と労働環境の公平性、地域資源の優先、環境に配慮した原材料や資材の利用、リユースやリサイクルの推進など



長期ビジョン
 生まれや属性が格差とならない、安心安全な観戦環境の実現

目標
 定性目標:全ての来場者に対する「アクセシビリティ、安全性、快適性」の提供

 定量目標:(個別案件ごとに設定)
取組内容
・車いす観戦エリアの拡充、経済的な背景に関わらず観戦できる子供向け無料招待など


3つの認証

私たちは、サステナビリティにおける世界基準の運営を、第三者の客観的な評価を受けながら推進しています。


2026年6月、サステナブルなイベント運営の能力を証明する唯一の国際規格を取得しました。オリンピックやW杯、大阪万博などで採用されている信頼性の高いプログラムで、認証の維持には外部機関による年に1回の客観的かつ透明な審査を毎年受け続ける必要があります。プロサッカークラブにおける最新バージョンでの認証取得は、リバプールなどに次ぐ世界で5番目の認証クラブです(日本のプロスポーツクラブでは初)。
関連リリース:日本のプロスポーツクラブ初「ISO 20121 認証」および「SBT 認定」をダブル取得


2026年6月、日本のプロスポーツクラブでは2番目となる認定を取得しました。科学的根拠にもとづく温室効果ガス削減の進捗状況をSBTiのウエブサイトで一般公開することで認定が維持されます。
※ パリ協定が求める1.5℃目標達成と整合する温室効果ガス排出量の削減目標。5〜10 年先を目標とする短期目標と、2050年ネットゼロに向けた長期目標を組み合わせた削減目標を各企業が設定し、その妥当性を運営団体(SBTi: Science Based Targets initiative)が検証し、認定する。世界15,000社が参加する事実上の国際基準。
関連リリース:日本のプロスポーツクラブ初「ISO 20121 認証」および「SBT 認定」をダブル取得


2025年11月、企業や団体によるLGBTQ+への取組み状況を評価する「プライド指標」において、最上位のゴールド指標を受賞した日本初のプロスポーツクラブです。
関連リリース:【Jリーグクラブ初】LGBTQ+に関する取り組みの評価指標「PRIDE指標」において、最高評価「ゴールド」を受賞

気候アクションアンバサダー

当クラブでは、田中雄大選手が「Jリーグ気候アクションアンバサダー」としてJリーグより認定され、気候アクション、環境問題にかかわる取り組みをホームタウンのみなさまと推進するために活動しています。
関連ページ:Jリーグ気候アクションアンバサダー

<田中雄大選手からのメッセージ>
※本動画は2026年6月20日に開催したユナカフェにて上映したものです。