十六沼公園天然芝サッカー場 新ロッカールーム竣工引渡式 実施のお知らせ


 6月4日(水)十六沼公園天然芝サッカー場にて新たなロッカールームの竣工引渡式が行われました。
 建設に深いご理解をいただいた福島市、貴重な資材をご提供いただきました菅野建設 株式会社ならびに地元建設関係企業のみなさまに厚く御礼申し上げます。
 選手たちがトレーニング前後にリラックスする環境を確保できたことは、クラブとして大きな一歩であります。選手たちはこれまで以上に集中してトレーニングに取り組み、精神的、肉体的なコンディション向上に努めます。

 また、同ロッカールームには東日本大震災の木造仮設住宅(福島県産スギ)が資材として、使用されております。震災を経験し、乗り越えた当クラブだからこそSDGsの観点より地域が抱える問題解決に寄与いたします。
 
 当クラブは地域の多くの方々の温かいサポートを力に変えて、大きな飛躍を果たすべく、これからも邁進してまいります。


◼️新ロッカールームについて
【構造】木造丸太組工法平屋建て(ログハウス)
【面積】約127.17㎡
【完成予定日】2025年6月4日(水)
【設備】ロッカールーム、シャワーブース、トイレ
【資材】東日本大震災の木造仮設住宅(福島県産スギ)を再利用










◼️竣工引渡式
来賓祝辞
福島市 副市長 斎藤房一さま

 まずは十六沼天然芝サッカー場の新ロッカールームの竣工、誠におめでとうございます。福島ユナイテッドFCをはじめ、関係者、菅野建設、工事関係者のみなさまに改めて感謝を申し上げます。
 福島市と福島ユナイテッドFCは包括連携協定を結んでおり、スポーツによるまちづくりを推進しております。サッカーの交流大会などを通じて、市民のスポーツの振興、競技力の向上、そして健康増進につなげ、さらに事業の一連を通じて、交流人口の拡大に役立てていきたいと思っています。シャワールームやトイレ、更衣室を備えた施設が整備されたことは、練習の環境が整い、パフォーマンス向上につながると大きく期待をしています。
 また、一般の方にも開放いただけることに感謝申し上げます。利便性が大きく向上すると思っております。
応援するファン、サポーターのみなさまと一体となって盛り上げていくことで、福島ユナイテッドFCが飛躍し、福島市のまちづくりやスポーツが推進されることを願っております。


クラブ代表挨拶
株式会社 AC福島ユナイテッド 代表取締役CEO 小山淳

 このたびはご支援、ご協力いただいた企業、行政のみなさま、深く感謝申し上げます。
 これで選手たちが、練習後に速やかにシャワーを浴び、速やかに食事をとる環境が整いました。待望のロッカールームは想像以上に広く、綺麗で、14年前の大震災後に使われた資材が地域の方々に開放され、利用されることにとても感動し、心から感謝しております。
 今回恐縮ながら、県外の企業で、私が代表を務めるスポーツX社が資金や内装の什器を支援させていただいています。私の責任の1つとして、県外の企業さんから、より多くの投資と支援をこの福島に集めていきたいということを考えています。私自身、京都から1年前に福島に移り住み、着々と進めてまいりました。1年前に当クラブの経営にも参画することになった際に代表の鈴木をはじめ、みなさまの温かいこのクラブに対する支援体制を認識していました。1年住んでいると、みなさまの温かさに触れ、より福島の素晴しさを感じております。温かい支援を心より感謝し、大切に選手たちと一緒にこのロッカールームを使わせていただき、一丸となって、地域のためにより一層がんばっていきたいと思っております。


施工者代表謝辞
菅野建設 株式会社 代表取締役 菅野日出喜さま

 待望の施設建設のお手伝いさせていただいたことを大変光栄に思います。改めておめでとうございます。
 2011年の東日本大震災の際には岩手、宮城、福島の3県では応急仮設住宅をすぐに設けなければなりませんでした。プレハブ協会が県と提携し、提供していたものの、仮設住宅の要望数があまりに多く、供給が間に合っていませんでした。特に福島は間に合っておらず、我々地元の建設会社を中心にお手伝いをさせていただきました。後に福島方式という、木造の仮設住宅がその時に全国ではじめて認められ、我々が持っている資材を提供し、建設されました。
 時間とともに仮設住宅の役目が終わり、解体をしていく中でこのまま壊して元に戻すのはもったいないので、福島県にお願いをし、1棟を分けていただきました。それを大事に取っており、いつか、何かの時に使いたいと思っていたところ、チームのロッカールームを作りたいと話をいただき提供いたしました。SDGsの観点、十六沼の景観、チームの理念にも適している、そして地域のみなさまにも使っていただける、そのような意義を含めたとても有効な建物に関わることができ非常にうれしく思います。



竣工引渡式の終了後には選手、スタッフが記念作業として、外壁保護塗装を実施いたしました。







寺田周平 監督

 仮設住宅の流れや、歴史等を含め、本当に素晴らしい施設をつくっていただき、ありがとうございます。建設に携わったみなさまに改めてお礼申し上げます。
 十六沼公園には天然芝2面という素晴らしい環境があり、Jリーグ屈指の練習環境が整っています。その中で足りなかったのが、ミーティングルームやシャワールームでしたが今回、このような素晴らしい施設を作っていただき、必要十分な環境が整ったと思っています。間違いなく選手たちのモチベーションは上がり、いい意味でのプレッシャーも感じつつ、力に変え、必ずJ3優勝、J2昇格という目標を達成したいと思っています。
 また建設にあたって、新たに福島ユナイテッドFCに、興味を持っていただいた方もいらっしゃると思います。今後は我々の活動を気にかけていただき、目標を達成したときには、一緒になって喜びを分かち合えたら幸せです。

針谷岳晃 選手

 このような素晴らしい施設を建設いただきありがとうございます。
 素晴らしい芝と施設を整えていただいたので、後は多くの方々のサポートに感謝しながら、J3優勝、J2昇格に向けて毎日優勝、昇格のためにプレーしていきます。良い結果報告ができるよう、残りのシーズンを戦っていきますので、ぜひ応援よろしくお願いします。

樋口寛規 選手

 所属が10年目になり、スタッフや選手の中で、最古参になります。ここに来た時はまだグラウンドが砂利でしたが、次第に天然芝に変わり、今回このような素晴らしいロッカールームができ、環境を整えていただいたので、後はJ2昇格を成し遂げるだけです。
 最後に笑って、この施設ができたから昇格ができたとなるように、感謝の気持ちと改めて覚悟を持って、また明日から取り組んでいきます。