2024シーズンのクラブ全般に関するアンケートの回答について

2024/2/23
2024シーズン開幕に向けてクラブの方針やホームゲームのあり方、チーム強化の考え方などについても多くの感想、ご意見や不明点などをいただきたくアンケートを実施いたしました。たくさんの回答、ありがとうございました。募集期間が終了し、回答について集計が完了しましたので、以下の通りお知らせいたします。
なお、自由記述のため集約しての回答もございますので予めご了承ください。

1月23日から1月28日までアンケートを実施、アンケートの回答にはJリーグIDでのログインが必要のうえ回答をお願いしておりました。



◇クラブ全般の環境整備について

質問1:
新スタジアムに関して、どこに作るか?を確定させて行政と共同で話を進める必要があると思います。これが安定して戦い続ける条件の一つだと考えてます。

回答:
福島市にサッカースタジアムをつくる会のワーキンググループにおいて、候補地を選定し基本構想を作成いたしました。福島市ならびに経済界において検討を継続中です。福島駅の東口、西口の再開発とともに、クラブとしてもにぎわい創出をすべく、クラブ独自の検討を計画しております。また、以前当クラブより福島駅西口の再開発について計画を提出しております。


質問2:
湘南ベルマーレとの提携関係について、開幕前のプレシーズンマッチは2019年を最後に実施していません。いわきFCとの福島ダービーも良いとは思いますが、福島ユナイテッドFCにとって湘南ベルマーレは大切なクラブです。夏にJ1、J3が中断となる期間がありますので、湘南ベルマーレとの練習試合を組んでくれるとトップカテゴリーとの差を図る意味も含めて、福島サポーターや湘南サポーターはうれしいと思います。

回答:
プレシーズンマッチに関しては両チームのキャンプ地の違い、スケジュールの都合等もございますので慎重に検討してまいります。
2013年より、福島の復興支援、両クラブの事業拡大ならびにチーム強化を目的とした業務提携をさせていただきました。福島の子どもたちを湘南に招待していただいたり、シーズン前の交流戦となるフットボールフェスティバル、2日連続で両クラブのホームゲームを平塚で開催する「2day'sだJ!」など様々な共同事業を複数年にわたり開催してきました。また、「福島ユナイテッドFC農業部」の出店による名産品の販売なども継続的に実施させていただいております。
新卒選手を主にスカウト情報、選手獲得情報の共有、選手だけでなくスタッフ等での人材協力等のチームづくりでも連携をさせていただいており、今後も継続して提携してまいります。


◇競技力の向上と育成強化について

質問1:
J2昇格が全てではありませんが、いわきFCを見ても福島県への訴求力として昇格は必須だと思います。同時に、育成年代、女子サッカーへ福島ユナイテッドFCが環境を提供することで、福島県のサッカー熱の向上へ寄与することに繋がるのではないかと思います。
また、U‐12年代からの積み上げがU-15やU-18へと繋がり、福島ユナイテッドFCのスタイルが形成されていくと思います。地元の子ども達がプレーしたいと憧れるようなチームにしてもらいたいです。小学生年代から環境を整えていただきたいのと同時に、有力なユース年代のスカウトやセレクションを実施し、Jクラブの下部組織として恥じないような育成、成績を継続的にお願いしたいと考えています。


回答:
2年前にユースチームを立ち上げました。J2ライセンスを取得するために必須項目となります。また、昨年、SDGs宣言をし、サステナブル福島を構築しております。
プロ選手を養成していくとともに、プロになれない選手も大学進学や地元企業への就職を斡旋することで、優秀な人材が貢献することにより、地元の活性に繋がると思っております。
来季、ユースからプロ選手を輩出する可能性があり、5年後、10年後には、先発11人の半分が福島出身の選手で構成したいと哲学を持って取り組んでおります。
農業部についても、フットボールだけでなく、福島を広く全国、世界へPRするべく取り組み、J2昇格あるいはJ1に昇格しても継続していく事業として大切にしていきます。
まずは、やるべきこと、できることから背伸びせず、着実に1つひとつ取り組んでまいりたいと思います。

質問2:
育成も強化をするならば、小学生年代のU12.U10も復活させて欲しい。また、アカデミーの育成について、どういう選手を輩出していきたいのか明確にしてほしい。

回答:
現状のクラブ規模では、選択と集中をしたうえで事業をしていかないといけない状況です。
J2昇格に向けてユースチームの設立が必須であるとともに、サポートとしてジュニアユースが必要です。スポンサーのみなさまの協力や応援、ファン、サポーターのみなさまの更なる応援により、原資が増えJ2昇格を達成したあかつきには、復帰について考えさせていただきます。みなさまのご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。
また、アカデミーのフィロソフィーについては、以下に掲載しておりますのでご拝読いただければ幸いです。https://fufc.jp/academy/


質問3:
毎シーズンJ2昇格を目標とするのは理解するが、中長期的なスパンを見据え具体的な目標は設定しているのか。チームとして強くなるのは重要であるが、それ以前に地域に根ざすクラブとして、地元出身選手や長く在籍している選手を大事にして欲しい。

回答:
目標設定を現場スタッフ、選手とは常に共有しています。スカウティングでも、福島県出身選手をリストアップして試合を観に行っています。昨年も数名練習参加していますが、獲得には至りませんでした。現在は、安西、柴田と県内出身選手がいます。

質問4:
勝ち上がるためにも外国人選手の補強を含めた更なる追加補強、チャンスを与えることができるならユース選手の二種登録をして欲しいと思ってます。

回答:
昨年は、ユースの選手が8名練習ならびにキャンプに参加しています。また、トレーニングマッチにも参加するなど、モチベーションアップできる環境を作っております。
今季は、ユースチームが3学年揃うことになるので、Jリーグのニ種登録も考えており、新高校3年生からプロの選手が誕生する可能性がございます。
先日、業務提携した川崎フロンターレの担当者にお聞きしましたが、同クラブであっても1〜2名がトップチームに昇格できれば成功といえる実態であるとご教示いただきました。

◇スタジアムの環境ならびに顧客満足度の向上について

質問1:
福島駅からスタジアムまでのシャトルバスを出してほしいです。アクセスが悪く、不便だと感じております。アウェーサポーターも「なぜシャトルバスがないんだ」と怒っていました。

回答:
一昨年、昨年の利用率、最低便数、バス、運転手の確保など様々な要件を鑑みてシャトルバスの運用を取りやめております。

2023シーズン シャトルバスの利用実績 (時刻はスタジアム出発時刻)
6/24 岐阜 21:10 23名、21:40 3名 (福島駅発17:00 10名)
7/1 奈良 21:30 12名
7/22 北九州 21:30 25名
8/6 沼津 20:30 21名
8/19 富山 21:20 21名、21:40 3名
9/9 長野 20:30 19名


質問2:
目指す姿は悪くないですが、ここ数年はマスコットに頼りきっている印象です。子どもに特化したイベントばかりでなく大人だけでも参加できるイベントがあればと思います。ベンチ外メンバーやコーチ陣とのパス交換やトラックを開放してウオーキング会とかあればいいなと思います。

回答:
イベントや運営の予算も限られている中で、顧客層の約50%がファミリー層です。こういったことを踏まえてファミリー向けのイベントを行っております。しかし、趣味嗜好を考慮したことにも取り組んでいますので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。

質問3:
2024年シーズンは芝生席の開放が無しとなっていましたが、個人的にはこれからも芝生席を設けてほしいと思っています。試合中、観戦に飽きてしまった子どもがスタンドを遊び回る姿が多く見受けられ、階段や通路を走り回るのを見る度に事故が起きないか心配に感じていました。
芝生席があれば子どもたちはそこで遊びながら応援する事もでき、親御さんたちも安心出来ると思いますし、小さなお子さまと一緒の方はピクニックのようにゆったり観戦出来ると思います。
これからも芝生席の開放をして頂けますようご検討頂ければと思います。

回答:
2023シーズンに芝生席を設置しましたが、利用される方はほぼいらっしゃらない状況でした。開放した場合、安全面や他の席種への移動の制限など運営経費が増大するため、やめる決断をいたしました。多くの来場者が見込まれる試合は開放を判断させていただきます。ぜひ、みなさまがお誘いのうえご来場いただいた際に開放を考えさせていただきます。


◇ホームタウン活動や地域貢献活動について

質問1:
ホームタウンを二本松市や本宮市、郡山市に拡大していくべき。二本松市の人は福島ユナイテッドFCは福島市のチームという意識を持っている人が多い。市町村のイベントに参加するのも良いかもしれません。


回答:
2022年3月末に伊達市、国見町、桑折町、川俣町をホームタウンに登録させていただきました。
二本松市、本宮市についてもホームタウンの登録になるよう関係者と協議しており、今後具体的に進めてまいります。そして、郡山を含めた中通りに拡大していく方針です。

質問2:
農業部の取り組みは素晴らしい。クラブの体力強化の為にも更なる取り組みをして下さい。
ブロッコリーが指定野菜に昇格しましたよね、ブロッコリー部の設立等はどうですか?

回答:
社内で検討したところ、ブロッコリーを好きなスタッフが多くおりました。選手の負担も顧みながら、創設を少々考えさせていただきます。

質問3:
SDGsというものの、どの部分に当たるかはどの企業団体においてもハッキリせずなんとなく言い出してる側面があり、クラブにもそう感じる。例えば、スポーツクラブなので3番「健康と福祉を」にフューチャーした具体的な活動ができるのではないかなど、17項目もあるので単にSDGsと宣言するだけでなく一つひとつにどれか当てはまる活動があるなら発信した方が良いと感じます。

回答:
当クラブは、明確に農業部と人材育成にフォーカスしております。農業部は、選手が手塩にかけ生育し販売まで実施しており、全国で唯一無二の活動となっております。
ユースにおいても、ようやく3学年が揃い、トップチームに昇格する選手を輩出する可能性がございます。また、進学や福島の企業への就職などのサポートを進めてまいります。
この2点については、J2に昇格しても、クラブが大切に推進する事業となります。
SDGsの項目に沿った具体的な活動内容は以下をご拝読いただければ幸いです。
https://fufc.jp/SDGs/

質問4:
福島の課題(日本の課題とも言える)は割と明確で、農業部の活動は内容、認知度共にクラブの規模を超えて全国区になっていると考える。むしろ、ホームタウンへの「価値」のアピールが重要かと思う。日常、目に入るところに福島のエンブレムがあると、サポーターの勇気になるんです。

回答:
後援会のみなさまのご支援により、福島駅の駅前商店街通りにフラッグを掲出させていただきました。福島市と包括連携協定を締結し、スポーツによるまちづくりを推進しております。
各種団体や身近な方々へ呼びかけていただけると、より一層、街にエンブレムを掲出できます。みなさまのお声がけをお願いいたします。
サポーターの一人ひとりのみなさまが、肩を寄せ合ったご要望、ご意見いただけることがクラブの力になるのです。

質問5:
他のチームの試合を観に行くと、「試合のチケットを持って、◯◯温泉に行くと入浴料◯円割引」「お土産売り場や飲食店で観戦チケットやグッズを見せるとサービス有り」などのコラボ企画をやっているところを度々見かけます。そういった企画があれば試合以外にも地域でお金を使おうという人が増え、アウェイサポーターも巻き込んで福島市周辺エリアを盛り上げることができるのではないかと思う。

回答:
ご協力いただける企業さまとのスキームを検討中です。できるか否かはわかりませんが、昨年より話を進めておりますので、近い将来、実現できるよう尽力してまいります。
また、今季は地域経済の活性化に関する協業契約を株式会社NTTドコモと締結しました。
当クラブを応援する店舗 や「d払いⓇ」加盟店を開拓するとともに、応援店舗かつ「d払い」加盟店である「d払い×福島ユナイテッドFC応援店」 限定のキャンペーンを実施するなど、ファン、サポーターの拡大や地域の経済活性化をめざします。

質問6:
大人も参加できるサッカースクールやイベントを考えてみてはどうですか?

回答:
OYAJI CUPや大人のフットサル教室を不定期ではありますが実施しております。公式HPやSNSで告知させていただきますので、ぜひご参加ください。子どもだけでなく、大人の方にも楽しんでいただけるイベントの拡充に努めてまいります。



明日、いよいよ2024シーズンが開幕いたします。
ぜひスタジアムや福島の地から熱い応援をしていただければ幸いです。