持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
2011年の東日本大震災以降、私たちのホームタウンは原発事故の影響による風評被害で非常に大きなダメージを受けました。
この地域課題に向き合い、今まで私たちを支えてくれた地域の苦しい状況を打開すべく2014年に立ち上げたのが「福島ユナイテッドFC農業部」です。地域に根ざしたプロサッカークラブとして、そして農業部を通じた社会貢献活動に取り組むことで、福島ユナイテッドFCとして地域に対してできることを少しづつ形にしてまいりました。
サポーター、パートナー、行政、メディアをはじめとした地域のみなさまと繋がる中で見えてきた光は、新型コロナウイルスという再びの苦境の中でも未来を照らす一筋の希望でした。
福島ユナイテッドFCは持続可能な開発目標“Sustainable Development Goals (SDGs)”の実現に取り組むプロジェクトとして「サステナブル福島」を発足し、スポーツ×農業×SDGsによる地域のより良い暮らしづくり、繋がりづくりをはじめ、社会貢献活動により一層力を入れて取り組んでいくことをここに宣言します。
スポーツに関わる機会の提供だけではなく、農業部を通じた安心安全な農作物つくりから地域の健康に寄り添います。
選手が試合で勇姿を見せることで、地域に夢を与え心身ともに健康を推進します。
また、持続可能な農業の取り組みを実践し、より環境負荷が少なく自然や動植物と共存して資源の保全に努めます。
みんなの大好きな福島の魅力を全国に発信し、地域の未来を守り続けていきます。
地域の未来である子どもたちへ、サッカー教室を通じて健康な体づくりやスポーツの楽しさに触れる機会を提供します。
プロのサッカー選手と交流し身近に感じてもらうことで、将来の夢やキャリア形成の一助として、挑戦する子どもたちの背中を後押し、サポートします。
また、自己研鑽(けんさん)やコミュニケーションといった要素も、サッカーを通じて得られる教育効果の一つであると捉えています。
2016年より、「海にゴミは行かせない!」を合言葉に試合終了後、スタジアム周辺のごみ拾い活動を行っております。
海のごみの約8割は私たちが生活をしている街のごみが川をつたって海に流れています。街がキレイになれば海もキレイになります。
この豊かな自然環境や地域を守り続けるために、今後はスタジアム周辺だけでなく、街なかなどでも地域のみなさまとともにゴミ拾い活動を実施していきます。
街のさらなる活性化や農作物の風評被害払拭など、さまざまな角度からより地域に密着し貢献していくために、福島市と協業し各種取り組みやイベントを実施しています。
地域住民の交流を促し、福島市の中心市街地活性化を目的としたお祭り「ユナフェス」や、サッカーを通じた社会人世代の交流を図る「OYAJIカップ」、農作物PRの機会として「ふくしマルシェ」など、各種イベントを通じて豊かなまちづくりのハブとなるべく活動しています。
日本全国の課題でもありますが、私たちの福島県も例外ではなく「歯止めがかからない人口減少」という課題に直面しています。この課題感に対し、地域に根ざした私たちプロサッカークラブだからこそできることがあるのではないかと考え、福島県で生まれ育ったみなさまが福島県に将来的に戻り、地元のまちづくりに中長期的に関われるような仕組みづくりに乗り出しました。『MADE IN FUKUSHIMA プロジェクト』と名付け、より誇りを持てる福島県づくりにクラブ一丸となって取り組んでまいります。私たちが育った愛する福島県がどのようにしたらさらに暮らしやすくなり、より一層地域が盛り上がるのか、そんなことを考えながら、みなさまとともに地域を盛り上げていきます。