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試合

【12.3 盛岡戦】試合後記者会見 田坂監督コメント

2017年12月03日 (日)

【試合後記者会見 田坂和昭監督コメント】

■総括
今シーズン最後の試合ということで、本当に選手たちがよく戦ってくれて、我々のサッカーをやってくれました。それはやはり今シーズンずっと応援してくださったサポーターの皆さんのおかげですし、スポンサーの方や様々な人の支えがあって、今日に至ったと思っています。今週のスタート時に選手に伝えたのは、この世界というのは1シーズンでチームが離れてしまう。二度とこのスタッフ・選手でやることは出来ないと。だからこそ日頃から言っているように一日一日を大事にしなくてはならないし、一つひとつの練習を大事にしなくてはいけないというのが今日の試合で強く感じるだろうと。そういった話をした中で最後のゲームにどう臨むのか。今日の試合が今シーズンの集大成だからと。本当にトレーニングから気持ちが入っていましたし、今日の試合は先制を許してしまいましたが、我々のやり方を貫いて、選手が逆転して勝利に導いてくれました。交代で入った選手も役割をしっかりこなしてくれました。もちろん今日メンバーに入らなかった選手も一丸となって戦った結果だと思います。シーズンが終わって最終的に10位という結果になりました。私自身その結果に対して本当に不甲斐ないと思いますし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、選手たちの成長の部分は本当に手ごたえを感じています。これは技術だけでなく、体力面・精神面含めて全てのところでパワーアップしたのではないかと思います。ただ、J3のトップに立つためにはまだまだやるべきことがあります。現場以外のことも、このチームの課題は明らかですので、なんとかこのユナイテッドの発展のために私も日々精進していきたいと思います。本当に死に物狂いで苦しい時もツライ時もついてきてくれた選手に感謝したいと思います。

■質疑応答
――先制点は奪われましたが福島がチャンスは多く作っていて、比較的落ち着いていたかと思います。本当にメンタル面での成長を感じた試合でしたが、そういった部分はいかがでしょうか。

A:まさしくその通りです。アンラッキーな形で失点してしまいましたが、その後も我々のやり方でチャンスを作っているとか、焦ることなくみんなが連動してサッカーをしているのは、特にこの終盤に来て随所に感じられました。どちらかというとシーズン当初は先制点を取るとそのまま波にのれていたのですが、例えば追加点をとられる、先制点をとられてしまうと中で選手たちが焦ってしまって我々のサッカーが出来なかったと。それはやはり精神的な問題で、どんな世界でもやはり気持ちが充実していないと体が動かないとずっと選手に口酸っぱく言っていました。そういうところで本当に一人一人がそういうことを感じながら、チームとして成長したのが今日の試合でうかがえたのではないかと思います。

――今日で引退する選手、このチームを離れる選手がいる中での試合でした。内藤選手の本日のプレーはいかがでしたでしょうか。

A:もちろん気持ちも伝わってきましたし、本当に彼のビックセーブが無かったら今日このような結果になっていなかったと思います。やはり彼もシーズン当初から自分自身で努力をしてウィークポイントを修正しながらこの終盤にきてパフォーマンスを上げてきました。沢山のことをチームに還元してくれましたし、本当に感謝しています。今日のプレーが最高の出来とは言いませんが、彼にとってこの福島で最後に存在感のあるゲームだったと思います。

――ルーキーの川上選手が32試合フル出場ということになりましたが、彼のこの一年間を振り返っていかがでしょうか。

A:選手は日々競争なので、1週間の状態をみてメンバーを決めています。彼は1年目ということもあるかもしれませんが、常にフレッシュな気持ちでプレーしていました。プロの世界を知らない分、全てが初体験だというところで、本当に前向きにやってきてくれました。彼がそれがを出来たのも自分でコンディションをしっかり整えていましたし、1シーズンフル出場というのは本当に評価できることだと思います。

――星選手が今シーズンホームでなかなか点がとれていない中、今日は良いところで点を取ってくれました。彼の良さは。

A:彼にしてもこの1年で本当に成長しましたし、途中からサイドバックというポジションになりましたが非常に適正だったのではないかと思います。今まではどちらかというと前目のポジションでスピードで仕掛けるというのがありましたが、彼は実は守備の部分が非常に上手い選手です。スピードを生かしながら守備ができるという部分と、私が途中からやった新しい『密集』の中でサイドバックが中に入るというのは適材適所だったので、そういうところでより彼の良さが生きたし、隠れた部分を見出すことが出来ました。来シーズンに向けて今年以上のものを、パワーアップして二桁得点いけるくらいの選手になってもらいたいと思います。

――今シーズン初めてJ3で指揮をとってみて、改めていかがでしたでしょうか。

A:一言でいったら面白かったですね。何が面白いかと言えば、言い方が失礼かもしれないですけど高校野球のようでした。何が起こるか分からない。本当にそこで感動を生むこともありますし、やってきたことが上手く出せないこともあります。J3はJ1・J2に比べたらアクショナリータイムは相当少ないと思います。何故かというとボールが外に沢山出るから。スローイン・ゴールキック・コーナーキックが非常に多い。その分中でのインプレーの質という部分で今年の質が出てしまったと思います。今年の順位をみて、上位にいるチームはどちらかというとパワーのあるチームがいきました。けど我々は終盤そういった相手に全く引けを取らないサッカーをしましたし、結果的に負けてしまうこともありましたが、このJ3を戦って我々のサッカーは間違っていないと今日も思いましたし、それをもっとバージョンアップしてやっていきたいと感じました。J1・J2で味わえないような面白さを感じていますので、そういうところで最後のセレモニーでも言いましたように、J3で福島のサッカーは面白いと思われるように、そして来年は結果も出せるように、無茶苦茶な目標は立てませんが、段階を踏んで今年のベースを踏まえての順位設定をして、また1つずつ成長していけるようにトレーニングしていきたいと思います。

――渡辺匠選手が今日で現役生活にピリオドを打ちましたが、今年は途中出場が多かったですが、チームの中でプロとしての姿勢をみせてくれていたと思います。渡辺選手の今シーズンの評価はいかがでしょうか。

A:まず匠に関しては、本当に感謝しています。セレモニーで匠は冗談でキャプテンの人選ミスだといっていましたが、そんなことは全く無くて。今シーズン入った時、彼をすぐにキャプテンにしたわけではありません。1ヵ月選手の状態をみて、スタッフと話をしました。私が直感で感じたのは彼は気持ちを全面に出します。良い時もあれば沈む時もありますが、これが人間らしいなと。今まで私も色んなチームで色んな人選をしている中で、自分の考えを理解してくれるのではないかと。選手たちにパイプ役でしっかり伝えてくれるのではないかと思って彼を選びました。練習から本当にリーダーシップを取ってやってくれていましたし、スタッフが言わなくてはいけないことも匠が率先して、ここは締めなくてはいけない、やんなきゃいけないと声を出してくれて。逆にそれで私はスタッフを怒ったことがありました。コーチが言わなくてはいけないことを匠が先に言っているぞと。そのくらい空気が読める人間で、彼は18年間のプロ生活の中で色んな先輩をみて学んできたんだと思いますが、本当にこの1年間は助かりました。試合出場こそなかなかありませんでしたが、途中出場で出ることによって存在感があったり、締めるところの声掛けだったり、ピッチの中の監督をやってくれたなと思います。彼の人生がどこへ進むかは分かりませんが、彼のキャラクターや性格は絶対に成功する人間だと思います。もう私は選手と監督という立場ではないので、サッカーファミリーとして彼を応援していきたいと思います。

――ホーム戦での勝利ということに監督は非常に拘られていて、メンタルの部分などすごい話をしてきたと思います。調べたところJFL以降、福島ユナイテッドがホーム戦初めて勝ち越しました(7勝6敗3分け)。特に19節以降は5勝1分け2敗ということで、進歩がみられましたが、そのあたりはいかがでしょうか。

A:やはりなかなか勝てないと再三言われ続けていた中で、シーズン前のパーティーでも「なんとかホームで勝ってください」と言われていました。それを選手は物凄くプレッシャーに感じてしまっていて、思うようなプレーが出来なかった中で、色んな話を選手にして気持ちをほどいてあげました。そういうところで終盤なんとか勝ち星も増えてきましたし、それは先ほども言ったようにメンタルや体力の部分が向上したということもありますし、自信を持ってホームでサポーターの皆さんに我々のサッカーを見せることができるよ、と常に前向きに気持ちをもっていくことができたので。選手はそれに応えてくれたんだと思います。ただ、そうは言っても6敗しているわけですから、本当に後半の数字を常にできるように、ホームでは必ず勝つ福島となれるようにしていきたいと思います。

――今季は10位で終えましたが、今シーズン出た課題と来季に向けての抱負をお願いします。

A:はっきりとした数字を出して何位とは言いませんが、上位を狙っていきます。その中で今年の課題は失点が多かったことです。今年1試合平均で2点くらいとられていますので、そこはまず減らさなくてはいけないということと、得点が少ないというところ。我々のチームには10点取った選手はいません。それは大きな問題で、ストライカーを育てることは急務ですし、もしかしたら良いパスが来れば点を取れるかもしれませんが、そういう密集の中から点を取るところの質は上げていかなくてはいけませんし、オフシーズンじっくり考えなくてはいけません。得点と勝ち点はだいたい比例しますので、まずは得点を取る為の作業をしなくてはいけないということと、失点の部分はクロスからの失点が非常に多かったので、そこは今シーズンの課題です。来年に向けて上位に行くために、今まで以上のことをより細かく精査して選手に伝えていきながらやっていきたいと思います。

――来季に向けて、密集は継続されていくと思いますが、今やっているサイドバックがインサイドハーフに入る形をバージョンアップさせていくのか、それとも別の形を準備していくのかという部分の構想はいかがでしょうか

A:そこまで詳しく話をしたらばれてしまうので言えません(笑)ただ、サイドバックがインサイドに入るというのは他のチームはやっていないので続けていきます。それは福島らしいと思います。前回のYS横浜戦は物凄く研究されました。けどそれを上回るようなことをやっていきたいですし、また違った人選ややり方はありますが、「密集」という大まかなコンセプトは先ほども言ったように今まで以上にバージョンアップしていきたいと思います。その中でしっかり競争してやっていこうというのが今の考えです。先ほども言ったようにオフシーズンにもう一度今までの試合を精査してより細かい部分を選手たちに落とし込んでいきたいと思います。

――本日の交代について、田村選手からアレックス選手、小牟田選手から鴨志田選手、逆なイメージがあったのですが、その辺りの意図についてお聞かせください。

A:それは相手の様子をみて決めました。あえて今までツインタワーにしたことないので敢えて相手がどうゆう反応をするか、脅威に感じるかなと思ったのですが、なんで逆に交代したのかというと、どうしてもツインタワーだとプレッシャーがかかりませんでした。そういうところでもう一度樋口を真ん中に戻して鴨志田をサイドに置くということをやりました。だから相手がどう出るかというところで駆け引きしました。ちょうど変えるタイミングで10番の谷村が入ってきたので、どういう攻撃をやってくるのかを様子をみようと思ってやった交代です。アレックスと樋口の縦関係の2トップにしたことで我々のサッカーを取り戻しましたし、追加点を奪うことができました。サッカーは本当に生き物で、思うようにいかないというのが面白さでもあるので、そういう意味では先程も言ったようにJ3が面白いというのはこういうところが瞬時に試せるというところもあります。

――シーズン終盤になって精神的に成長したものが結果に結びついてきましたが、監督からどういったことを伝えてきたのでしょうか。

A:常に私が言っているのは、借りた言葉になりますが「前後際断」という言葉があって、前のことは過去のこと、過去の事は絶対に変わらないと。未来のことはどうなるか分からない、だから今に集中しなさいということ、そういう際をしっかり断ちなさいという指導を私自身受けていて、それを選手たちに口酸っぱく言ってきました。だからこそ今目の前の練習・試合に集中しなさいと。今できることをしっかりやる、それを常に言ってきて、それを選手たちが継続できた成果だと思います。練習の中でもやはり体脂肪を今シーズン最初に測った時、本当にサッカー選手?と思うほど高かったんです。けどシーズン通して体脂肪を減らすランニングをしてきて、この1ヵ月でほぼ全員が12%以下になりました。ウエイトトレーニングも今年は全選手に義務付けてやることによって全員がパワーアップしました。春には持てなかった重さだったり、懸垂3回しか出来なかったレベルが、10㎏の重りを持って10回出来るとか、そういう選手の継続が変化の要因だと思います。それが功を奏したと思います。

 

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